パリオリンピックで無課金おじさんとして話題となったトルコのユスフ・ディケチ選手。
彼はなぜ無課金で競技を行ったのでしょうか?
その理由を調べた結果、なんとユスフ・ディケチさんが現役の憲兵隊であるためだったのでした。
また、過去の大会や普段の訓練でも無課金装備なのか調べてみました。
無課金おじさんはなぜ無課金?理由は現役の憲兵隊だから
Yusuf Dikeç選手
他の選手がブレを防ぐ眼鏡やイヤーマフといった装備をつけて競技を行う中、彼は何も装備を付けず、片手をポケットに入れ、己の体と銃のみで🥈をとった。彼は憲兵隊総司令部上級曹長でもある
現役の憲兵隊員です。
しかも総司令部上級曹長。
普段から射撃訓練を行う立場にあったわけですね。
無課金の理由についてユスフディケチさん本人は
「私には天性の才能があるから」
「24年間の経験もある」
とも回答しています。
つまり彼は銃撃のプロというわけです。
ネット上では射撃の本職プロがオリンピックで無双していると話題にもなりました。
ただ、ラフな格好の裏で、ドキドキして競技に臨んでいたこともユスフディケチさんは明かしています。
普段の訓練では最低限の装備で射撃を行っているということでしょうか?
彼にとっては、無課金の装備が一番馴染んだスタイルだったのかもしれません。
過去の大会でも無課金装備?
過去の大会出場の写真を見てみると、必ずしも無課金装備ではありませんでした。
以下の写真では、イヤーマフを装備しています。
パリオリンピックではエアーピストルだったため、イヤーマフは必須ではなかったと思われます。
エアーピストル以外の競技では、耳を保護する装備が必要なものもあるでしょう。
そうした場面では無課金おじさんも「少額課金おじさん」になるみたいですね。
【動画】普段の射撃訓練でも無課金
こちらの動画でもラフな装備で訓練をしている様子が分かります。
カメラが下の装置にアップしていたため、何かを調整していた場面だったのかもしれません。
ユスフディケチさんのwiki風プロフィールと経歴一覧表
ユスフディケチさんのwiki風プロフィールと経歴を一覧表にまとめてみました。
フルネーム | Yusuf Dikeç |
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国籍 | トルコ |
生誕 | 1973年1月1日(51歳) |
出身地 | カフラマンマラシュ県ギョクスン |
出身校 | ガーズィ大学 |
職業 | ジャンダルマ下士官 |
活動期間 | 2001– |
身長 | 1.80 m |
体重 | 80 kg |
1973年 | カフラマンマラシュ県のギョクスン郡にあるタショルクという村で生まれる 村で初等教育を終えたのち、ギョクスンで中等教育を修める |
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1994年 | アンカラにあるジャンダルマの軍学校に入学 卒業後、伍長としてマルディンで兵役に就任 |
1999年 | 軍学校に再入学し、翌年卒業とともに軍曹に昇進 イスタンブールで1年間兵役を務めたのち、アンカラにある憲兵隊のスポーツクラブであるジャンダルマ・グジュに配属 |
経歴と過去の競技歴を見てみると、メダルをいくつも獲得していることが分かります。
2012年のロンドンオリンピックでは決勝進出ならずでしたが、その後は怒涛のメダルラッシュとなっています。
ロンドンオリンピックでの敗退が彼の闘志を燃やしたのかもしれませんね。
無課金として余裕の装備で登場したのも、それが発端だったとしたらすごい人を生んでしまったことになります。