「熊野」と言えば、2000年に世界遺産に
登録された熊野古道が思い浮かぶ方も多いと思います。
そして、毎年夏になるとその伊勢神宮から熊野三山へ向かう
伊勢路の途中で日本屈指の花火大会が開催されます。
それが「熊野大花火大会」です。
その歴史は300年にも及び、内容も単なる楽しみという目的ではなく、
初盆家庭の初精霊を供養すべく花火の火の粉で灯籠を焼くという
極めて神聖な儀式が起源と言われています。
これが、いまだに「追善の花園」という形でとり行われている所に熊野らしさを感じざるを得ません。
そんな魅力あふれる花火大会には、一晩わずか2時間強の催しにもかかわらず、
県の内外から20万人に及ぶ人たちが押し寄せます。
しかも陸だけでなく、豪華客船を使って熊野灘の沖合からも見物客が・・・
そのゴージャスな光景もセットとなって真夏の夜の熊野は、
ロマンあふれるファンタジックなオーラを醸し出すのです。
今回は、この熊野大花火大会の日程や場所、混雑状況や雨天の場合の対応、また、
有料浜席(観覧席)の料金や内容(口コミも)、事前に用意しておいた方がいい
持ち物についても詳しくお伝えして行きたいと思います。
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熊野花火大会2019の日程や場所は?
熊野大花火大会は、毎年お盆の「8月17日」に開催されることが決まっています。
今年も例年通り8月17日の金曜日、19:10にスタートして21:30まで行われます。
場所は、熊野灘を望む七里御浜海岸。
三重県熊野市木本町から井戸町の辺りです。
JR紀勢本線・熊野市駅から歩いて5分です。
「七里御浜」は、名の通り7里(約28km)もある緩やかな弧を描いた海岸線になっていますが、
「21世紀に残したい日本の自然百選」に選ばれるほどの絶景です。
北東方面には伊勢神宮があり、海岸沿いには熊野街道が走り、そのまま熊野三山へと続いています。
日本を代表する霊場にはさまれた神聖極まる場所での花火大会と言えます。
例年の混雑状況は?
熊野大花火大会は、毎年大混雑します。
その数、十数万とも20万人とも言われます。
アクセスが少々不便なところにあるため電車での来場も多いですが、
車を使ってくる人たちも相当数に上ります。
用意される臨時駐車場は、15か所、収容台数も
数千台規模ですが、全く足りないくらいの勢いです。
早い人は、前日の夜から徹夜で並びますし、
花火大会が終了した後の混雑も尋常ではありません。
特に国道42号線は大渋滞。
熊野市駅から電車に乗るまでに2時間待ちという人もいるくらいです。
個人的な意見を述べさせて頂くと、先ほど書きましたように
日本屈指の霊験あらたかなパワースポットに囲まれていますし、
柔和な心で純粋に花火大会を楽しめたら良しとして、あまり我先にと人をかき分け、
戦々恐々としないことが肝要かと思います。
「どこかで1泊して帰る」とか
「日付が変わっても夜が明けるまでに帰宅出来ればラッキー!」
くらいの広くゆったりとした心でお後がヨロシク帰って来たいものです。
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雨天の場合は決行?過去の状況は?
雨天の場合ですが、小雨で比較的風も波も穏やかなら決行される様ですが、
この地域は晴天でも日によってはとても波が高く危険な時が珍しくありません。
場合によっては、雨が降らなくても高波を理由に中止される場合があります。
その場合は、当日のあさ6:00に「熊野市観光協会のHP」にて正式に発表されます。
そして、順延となり、
8月18日(土)、22日(水)、27日(月)、28日(火)の4日間が予備日となっています。
この全ての日が悪天候の場合は完全に中止となります。
過去の状況ですが、少なくともこの5年間は
すべて8月17日に開催されており、順延や中止の例はありません。
台風が接近しているとか大雨が降っているのではなく、
晴れていても中止になる恐れがあるというのは、不安要素が残りますね。
でも、自然にはさからえません・・・
有料浜席(観覧席)の料金等の内容は?口コミは?
毎年「有料浜席」と「有料堤防席」が設けられ、事前にチケット販売されます。
「有料浜席」は、海岸の一部を1マスまたは、
半マスに区切って、そこに数名で座ることが出来るというものです。
半マス席・・・6,000円 90㎝×180㎝ 2名までなので、夫婦、カップルにおススメです。
「有料堤防席」は、堤防にテーブルとイスが置かれてゆったりと観覧できます。
※営利目的の転売行為が横行しているようで、
その場合のチケットでは入場できない可能性がありますのでくれぐれも気を付けて下さい。
口コミをご紹介しましょう。
「有料浜席で観覧しましたが、よく言われる体感震度7とか、
度肝抜かれるような思いはできませんでした。
ただ終盤プログラムの三尺玉海上自爆~鬼ヶ城大仕掛けは
迫力があり、見ごたえありました。
多分長岡花火で大玉をたくさん見た後なので音にも、
振動にも身体が慣れていたのかもしれませんね」
事前に用意しておいたほうがいい持ち物はある?
最後に花火大会に行くに際して事前に用意していった方が
いい持ち物について触れておきたいと思います。
まず、車で行く場合は駐車場から大会会場まで数キロ歩かなければならない
可能性もあるので歩きやすい疲れにくい靴を選んでください。
たとえサンダルがいいという人でも歩く時は履き替えましょう。
そして荷物として持って行き、海辺でまた履き替えればよいのではないでしょうか。
ただし、七里御浜は下が玉砂利の様になっていてサンダルでは
足の裏が痛くなる可能性があるのでその点も覚悟しておいてくださいね。
思いっきり裸足とサンダルですね!!(笑&汗)
また、何より大切なのが水分補給です。
現地は混んでいますし、お店があっても大混雑の可能性が大きいですから
現地調達には頼らず、多めに水やお茶、スポーツドリンクを持って行くようにして下さい。
10秒チャージ出来るようなゼリーもおススメです。
その他としては、
・レジャーシート・・・場所よりに便利。
・座布団やクッション・・・下が砂利なのでお尻が痛くなります。
・タオル・帽子など・・・花火大会は夜からですが、朝や昼から場所取りをするなら熱中症対策に必要。
・日焼け止め・・・晴れていれば相当日焼けしますから、対策を。
・ビニール袋・・・突然の雨の時には、荷物を入れたりかぶったりできて便利です。
・懐中電灯・・・終了後は、夜道を帰ることになります。思った以上に暗い場所もあるので要注意です。
ベビーカーや車いす、ペットは、有料浜席には持ち込めません。
ベビーカーや車いすは有料席受付に預けることができます。
まとめ
いかがでしたか?
見晴らしのイイ「七里御浜」を舞台にまるで
映画のスクリーンに映るような美しくも迫力満点の花火の数々。
直径600mの半円を描く「三尺海上自爆」、高速に走る2隻の船から
花火玉をドンドン投げ入れて行く「海上自爆」そしてフィナーレには岩場に
花火を置いて爆破させる「鬼ケ城大仕掛け」と1万発の花火たちが大海原をバックに
けたたましい轟音を立てて見る者を釘付けにさせてくれます。
今年の夏は、大切な人や大好きな仲間とひと夏の思いで作りに「熊野大花火大会」へどうぞ・・・
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