小学校の卒業を前に最後に残された大事なミッションと言えば、「卒業文集」でしょう。
あなたは、作文が得意ですか?自分のことを文章にすることが好きですか?
それとも、苦手?いや、大嫌い!!
という人もいるかもしれません。
きっと好きで得意な人ならこのサイトに目を通してはいませんよね(笑)!
「どうしよう、何を書こう」
「どうやって書こうかな・・・・」
きっと頭の中をそんな言葉がグルグル・・・とめぐっているのではないでしょうか?
でも、大丈夫です!!
卒業文集を書くためのわかりやすいコツや文例もお伝えしますので、
自分に当てはめながら、ときには先生やお父さん、お母さん、兄弟にも
力を貸してもらって頑張って書き上げてみて下さい。
きっと書けた後は、気持ちがスッキリ、書いて良かった、と思えますよ!
さあ、始めてみましょうか。
目次
「小学校の卒業文集(2018)の書き方のコツは?」
まず、自分に与えられた文集の文字数は何文字ですか。
学校によって違うかもしれませんが、だいたい原稿用紙2枚分、800字くらいではないでしょうか。
実は、800字ってテレビのニュース原稿を読んでるアナウンサーなら2分くらいで読んでしまうのですよ。
しかも、ニュースの速さって、実はほとんどの人が日常会話で話しているスピードよりも遅いのです。
「今日は雪が降ってとっても寒かったですよね」
これを一度声に出して読んでみて下さい。友達と話している感じで。
ハイ、そのスピード、ニュースならきっと速すぎるんです。
そして、この文章だけで、もう20字もあるのですよ。
といういうことは、この文章を40個集めたら、800字ということです。
少ないと思いませんか??
長い文章を書こうと思うと、難しく感じたり、そこに色んな情報を詰め込みすぎたりして、
意味も通じにくくなってしまいます。
簡単に書くコツは、短い文章をいくつも集めて一つの文集を作るということです。
そのために、この後にも書きますが、まず、書きたいテーマや題材を選んだら、
その内容をできるだけ細かく紙に箇条書きに書き上げて行きましょう。
「いつ、?をした」
「だれと~に行った」
「なぜかというと~だったから」
「~~しておもしろかった」
「そのとき、先生が~と言った」
・・・
順番もキッチリしなくていいですから、思いついたものからどんどん書いてみて下さい!
一文は「20字」を基準にして、それ以上長くならないように心がけましょう。
最後は、20個くらいのその文をつなげていくだけでいいのですよ!
「オススメのテーマや題材は?タイトルの選び方は?」
一番おススメするテーマは、あなたが「書きやすいと思ったこと」です!
学校の事を書かないといけない、と決めつけていませんか?
もちろんそれでも構いません。
でも、6年間学校に通うときに必ず挨拶してきたどこかの家の大好きなワンちゃんのことでも、
良く会って、声を掛けてくれたお爺さんのことでもいいのです。
大好きな風景があれば、そのことでもいいのですよ。
文章にしようと思わずに、
誰かに話しかけるように、
「それでね~」
「何でかって言うとね~」なんて
自分が次々と人に話したくなることを選ぶと書きやすいですよ。
それが、
「6年で一番楽しかったこと」や
「修学旅行のこと」や
「習い事、好きなスポーツ」のこと
「運動会や文化祭」、
「合唱コンクール」
「マラソン大会」・・・
そして、どんな結果だったかと言うより、
そこに到るまで、
何が楽しくて、何が大変で、何が思い出に残ったか、どう感じたのか、
などを自分の言葉で表現することが大切です。
世界で一つ、あなただけの思い出の卒業文集ですからね。
そして、最初にも書きましたが、家族の人とも、
「何があったかな??」と話し合ってみると、自分では忘れていた良いテーマも見つかるかもしれません。
卒業文集を書く意味は、ただ書いて提出するだけでなく、
このような話を家族とすることで、お父さんやお母さんたちにも
「小学校を卒業するくらい大きくなってくれたんだ」
と感動、感激の気持ちを持たせてあげることにもつながるのですよ。
自分一人の力で、12年間も生きられる人はこの世に一人もいないのですから。
「書きだし~まとめまでどう書けばいい?」
「起承転結」って習いましたよね。覚えていますか?
文章は、
「はじめのきっかけ」
「そこから次への展開」そして
「えっと思わすような変化や衝撃」
「まとめの結論」
という流れで書くと読んでいる人にもより楽しんだり、共感してもらえると言われます。
これに従って書いてみると、
【例】
あれは、私が小学校2年生の5月の事でした。
学校の体育の授業で、上手くバランスを取れなかったことを泣きながらお母さんに話すと、(起)
その週の土曜日に知り合いのバレー教室につれていってくれました。
さっそく、そこで週2回バレーを習うことになりました。(承)
・・・・という風に先生やコーチがコツを教えてくれて、最初は全然できなくて、
爪もめくれそうになって、血も出て、悔しくて腹が立って・・・(転)
・・・今では、5分でも10分でも片足で立てるだけでなく、去年の秋には初めて、県の大会で
入賞して、メダルまで貰いました。あの時あきらめなくて良かったです。
これからも、何事もあきらめずトライして行く精神で頑張りたいと思います。(結)
「結」は、結論ではありますが、あなたはまだ『小学6年生』です。
これからの人生が、ウンと長いのですから、結論は全ての終わり、という意味ではなく、
春から始まる中学生活への希望や目標、またはもっと遠い将来の夢につながるような
結び方にしてみることをおススメします。
「将来の夢、思い出、修学旅行の例文」
ではもう少し具体的な内容を例文という形で書いて行きましょう。
【将来の夢】
僕の将来の夢は、小学校の教師になることです。
なぜなら、僕は、この〇〇小学校で、大好きな〇〇先生と出逢い、
苦手だった理科を楽しく教えてもらって、今では理科が一番の得意科目になったからです。
例えば、○○の実験の時に・・・・・・
だから僕も将来、〇〇先生のように勉強の楽しさを教えられる教師になりたいと思います。
【思い出】
6年間での一番の思い出は、4年生の時にこの〇〇学校に転校して来たことでした。
3年間通って、せっかく友達もたくさんできたのに、突然転校することになって、とても不安でした。
・・・転校してみると、何もかも以前の学校とは違い、緊張の毎日でした。
でも〇〇さんという優しい友達ができたことをきっかけに、どんどんこの学校が好きになりました。
そして、6年生になって転校してきた〇〇さんをこの学校に来てよかったと思わせてあげたいと思いました。・・・中学校でも、どんどんいろんな友達を作りたいと思います。
【修学旅行】
修学旅行で、日光東照宮に行ったことが一番の思い出です。
特に、500以上の彫り物が飾られている陽明門の迫力には、度肝を抜かれました。
「見ざる聞かざる言わざる」の三猿や眠り猫など、ユニークで表現力豊かで、きらびやかで、
心が震える思いがしました。・・・これだけのものを亡くなった後に創ろうと思わせた
徳川家康という人がどれほど大きな人物だったかを思い知った気分でした。
これをきっかけに、まず日本中の世界遺産を全てまわって、その素晴らしさをこの目で直接確かめてみたいと思いました。
何を学び、どう思ったのか、小学生の今のあなたの感性をそのまま文章にしてみましょう。
将来読み直すと、きっと懐かしく思いますよ。
「小学校の卒業文集例文は?」
ここまで読んでみて、いかがでしょう?何かヒントになりましたか?こんな事を書いてみようかな、と考えが浮かびましたか?
最後に、少し今までの例とは違うテーマで卒業文集の例文を書いてみようと思います。
僕の今の一番の宝物は、「スマートフォン」です。
去年の誕生日にやっと父に買ってもらうことが出来ました。
今では、スマホを使ってゲームをしたり、友達とラインをしたり、好きな野球選手の動画を見たりするのが楽しくて仕方ありません。
ときどき、スマホで好きな肉料理のレシピを調べてお母さんに見せると、「メニュー考える手間がはぶけた~ありがとう!!」とお母さんも喜んでくれます。
でも、お父さんが言ってました、お父さんが小学生の時は、電話は固定電話か公衆電話、ラインどころかメールと言う言葉さえなくて、ゲームはテレビゲームかゲームセンターだったって。
コンビニだって無かったと言ってました。
今、スマホとコンビニがなくなったら、社会は大混乱すると思います。
そして、「友達を大切にしろよ」と言われました。
お父さんは今でも小学校時代の友達とときどき会っている様です。そして、古い電話帳を持っています。
僕は、友達の名前とか連絡先をスマホに書きこんでいるけど、ボタン一つで削除も出来ます。
簡単につながるけど、簡単に切ることもできてしまいます。
もし、30年くらいたって、僕がお父さんくらいの年齢になっていたら、
「どんな世界になっていますか?」
「スマホはありますか?」
「コンビニはどうなってますか?」
「やっぱり、AIが支配する世の中ですか?」
「小学校のときの友達と会ってますか?」
そして「楽しいですか?」
こんなことを問いかけてみたいと思います。
そして、「今の宝物は何ですか?」
きっと今からは想像もつかない世の中になっていると思うけど、
家族や友達は大切にできる自分でい続けたいなと思います。
そして、どんなゲームをどんな方法でしているのか?というのも、
ちょっぴり、いや、かなり楽しみです。
そして、そのころには僕がお母さんにはやりの料理を作ってあげたいなと思います。
「まとめ」
これで、題も入れて775文字になります。
少し、楽しむくらいの気持ちで書くと、きっとそのあなたの想いが文章になって読み手にも、
将来の自分にも伝わると思いますよ。
頑張ってくださいね。
そして、ご卒業おめでとうございます!
冬休み最終日にいそいそと書いて、
このサイトが見つからなければ書けませんでした。
ありがとうございます!
コメントありがとうございます!
お役に立てたようで何よりです!