今年で第64回目を迎える「青少年読書感想文全国コンクール」。
早々に課題図書も発表されましたので、そろそろみなさんの学校でも先生を通じてそのお知らせがあるころかもしれません。
本が大好きな人や感想文を書くことが得意な人にとっては、楽しみな時期かもしれません。
ところでこの「青少年読書感想文全国コンクール」は、個人では応募が出来ません。
全て自分が今通っている学校を通しての応募となるので気を付けて下さい。
流れとしては、まず学校(コンクール担当の先生)に自分の作品を提出します。
そして、学校全体の応募者の中から審査が行われて学校を代表する作品が選ばれます。
その後、「市区町村」での選考があり、次に「都道府県」の選考を通過した作品が、全国コンクールの審査対象となり、その中から各賞が選ばれることになります。
また、学校に感想文を提出する際には、指定の「応募票」に決められた事項を記入する必要があります。
この「応募票」が、意外と細かいところまで記入しなければならなくて、もしかしたら初めての人は戸惑うかもしれません。
そこで今回は、この「応募票」の書き方について疑問点を中心に分かりやすくまとめてみました。
記入例もご紹介しますので参考にしてみて下さい。
青少年読書感想文全国コンクール応募票の書き方疑問まとめ!
まず、実際の「応募票」をご覧いただきましょう。↓
http://www.dokusyokansoubun.jp/download/oubohyou63rd.pdf
こちらは、昨年のもので今年の応募票はまだホームページ上にアップされていないのですが、恐らく今年(第64回)も同じ書式と思われます。
いかがですか?
すぐに書けそうなところもあれば、小学生には少し難しいところもあるかもしれませんね。
それでは、順を追って説明して行きましょう。
あなたやあなたの学校情報
【応募区分】
まず右上の【応募区分】は、「課題図書」か「自由図書」を選んで、「○」で囲みましょう。
課題図書は、「全国学校図書館協議会」が、今年のコンクール用に選定した本です。
(参照:http://www.j-sla.or.jp/contest/youngr/64thkadaitosho.html)
自由図書は、自分で選んだ本のことです。
ちなみに、感想文は一人一作品という決まりではなく、一人につき課題図書1作品、自由図書1作品を提出すことが出来ます。(まあ、そこまでする人はほとんどいないと思いますけどね・・・(笑))
そして、一番上の大きな枠に【感想文の題名】を書きましょう。
【学校名】
【学校名】には、都道府県名と群、市町村名を書いてその下に学校の正式名称を書きます。
ちなみに、(ふりがな)と平仮名で書かれている場合は、ふりがなは、「平仮名」で書くのが一般常識です。
(フリガナ)とカタカナで書かれているときは、フリガナは、「カタカナ」で書くことになります。
これは、これからも色んな用紙に記入する際役に立つので覚えておいて下さいね。
【学校所在地】
【学校所在地】は、住所と電話番号そして、あなたの学校の青少年読書感想文全国コンクール担当の先生の名前をフルネームで記入しましょう。
【部・学年】
【部・学年】の「小低は、小学1,2年生」「小中は小学3,4年生」「小高は小学5,6年生」
そして、「中学」「高校」と自分の当てはまるところに丸を付けましょう。具体的な学年は、その横の【学年】に記入します。
【氏名】
【氏名】には、漢字で書いてふりがなは、「平仮名」で書きましょう。
【生年月日・年齢】
【生年月日・年齢】は、記入するのは高校生のみです。
その理由は、高校は義務教育ではないので下は15歳から上は何歳でも行くことが出来るわけですが、コンクールは、1998年4月2日以降に生まれた人しか応募できませんので、その証明のために生年月日と年齢を記入するのです。
読んだ本の情報
次に読んだ本の情報を詳しく記入するわけですが、何で大きさやページ数まで細かく書かないといけないのか、と思ってしまいますが、これはあくまで推測ですけれど・・・
今は、本を読まなくてもネットに物語のあらすじや大体の内容が掲載されています。
中には誰かの書いた感想まで読めることもありますよね。
すると、実際に読んでいなくても感想文風のことは書けますし、大人の書いた立派な文章の一部を真似て写すことも、しようと思えば出来てしまいます。
これでは、歴史あるコンクールが台無しになってしまいます。
そこまでして応募して賞をもらっても何の意味もないですよね。
確実にその本をあなたが読んだということは読んでいる姿を動画で送るくらいのことをしなければ本当は証明できませんが・・・さすがにそこまではやっていられません。(ちなみにコンクールの応募者は400万人を超える規模なのです!)
でも、このように正式な「応募用紙」に細かい情報を記入することを通じて、きちんとその本を借りるか買うなどして読もうという気持ちは強まりますよね。さらに、これによってコンクールの質も保たれるわけです。
【書名】
【書名】には、もしサブタイトルがあれば、一緒に書いてください。
【シリーズ名】
【シリーズ名】は、特になければ書かなくても大丈夫ですよ。
【定価】
それから【定価】まで書かないといけないって、私も少しビックリしてしまいました。
ちなみに(本体 円)とありますが、本の値段は「外税方式」と言って、とくに消費税が導入された以降に出版された本の多くは、消費税込みの値段が書かれていません。
消費税は、導入されたのが1989年(平成元年)で、その時は3%でした。でもその後、5%になり8%に増えて、次は10%に引き上げられようとしています。
すると、本を買う時期(買った時期)によっては値段が違います。(例えば、1,000円の本なら3%の時代なら1,030円、現在なら1,080円になります)以上の理由で(本体 円)と書かれているのです。
【感想文執筆に際し参考にした資料の有無】
最後に【感想文執筆に際し参考にした資料の有無】は、先ほども少し書きましたがネットなどの丸写しはコンクールの評価の対象にはなりません。
そして、丸写しではなくてあくまで参考にしました、という程度なら許されることもあるのですが、その場合でも公平をきしてコンクールに不正がないようにきっちりとなおかつ堂々とお知らせしておきましょうという意味があると考えられます。
記入例を紹介!
それでは、最後に記入例をご紹介して終わりましょう。
もし他に書き方について分からないときは「在籍校にお問い合わせください」とあります。
締切・お問い合わせ
なので担当の先生に聞いてみると一番いいですね。
「まとめ」
先ほども書きましたが、この青少年読書感想文全国コンクールへの応募者は年々増え続け、今や400万人
を超える規模になりました。そう考えると、賞に選ばれる確率は想像を絶する低さがありますが・・・
たとえ選ばれなくても、応募できた経験そのものがきっとあなたにとって宝物になると思います。
本の楽しさを知れたら、それは一生の財産を手にしたに等しいくらいラッキーなことだと私はい思います。
この夏あなたにとって、とっておきのステキな本との出会いがありますように。
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