「いずれ菖蒲か杜若」
そんな言葉がぴったりの茨城県潮来の「水郷潮来まつり」通称「あやめ祭り」では、
約500種類100万株のあやめが所狭しと咲き誇ります。
まさに、「いずれ菖蒲か~」とどれがどれか、美しくて迷ってしまう、この言葉さながらの
桃源郷とも言える風景が広がります。
主役はこのあやめたちですが、期間中見られる「嫁入り舟」の風景も見逃せません。
今回は、そんな「あやめ祭り2019」の開花状況や見頃について、
また、嫁入り舟やライトアップの日時、駐車場やアクセス情報、
さらに「あやめ祭り佐原」との違いや特急あやめまつり号2019の時刻表についても
詳しくお届けして行きたいと思います。
楽しみですね~、是非参考にしてみて下さい!
「あやめ祭り潮来2019の開花状況や見頃は?」
水郷潮来あやめ園で開催される「あやめ祭り」、
第67回を迎える、今年2019年は、5月25日(土)~6月23日(日)になります。
終日無料で、休園もなしです。
そして、気になる開花状況ですが、
毎年、咲き始めるのは5月下旬です。ただ、この時点ではまだ、1~2分咲き。
6月に入って1週間くらいで一気に7~8分咲きになります。
そして、一番の見頃は、6月10日あたりから、6月中旬くらいが目安です。
ですから、6月9,10日、または16,17日の週末は、混雑が予想されます。
出来れば、この時期の平日を狙って行けるといいかもしれません。
ちなみに、あやめと花菖蒲は別の植物です。
あやめは、漢字で書くと「菖蒲」なので、「花菖蒲」と混同されやすいのですが、
双方のあやめ祭りのメインは、「花菖蒲」のほうです。
花菖蒲や杜若は、水辺などの湿地帯に咲きます。
それに対して、あやめは畑などの乾燥地にしか咲きません。
詳しい見分け方もあるのですが、少し難しいので、あやめと花菖蒲は違うのだ、
水郷地域の潮来は、花菖蒲が主人公なのだ、と覚えておいてください。
「あやめ祭り佐原との関係は?何が違う?」
千葉県香取市佐原でも「水郷佐原あやめ祭り」と良く似た名前の祭がちょうど同時期に開催されます。
「佐原」は千葉県、「潮来」は茨城県、土地勘が無い私などは全く別の遠い地域、別々のお祭り、と思ってしまいますが、実は実は、そうではなくて、この二つの場所はご近所さん。とっても近いのです。
佐原からは利根川を渡ってすぐのところが潮来、と言った感じです。その距離わずか3キロあるかないか。
車でも10分の世界です。
「水郷佐原あやめパーク」で開かれるあやめ祭りでは、6ヘクタールもある敷地に約400種類、150万株の花菖蒲が咲きます。種類は、潮来には及びませんが、株数は50万株も多いです。
そして、それ以外にもハスやフジなど300種にも及ぶ花々が観られます。
園内には、舟巡りが出来る川もあり、潮来同様に、嫁入り舟の様子も見学できます。
おらんだ楽隊による演奏は佐原のオリジナルイベントです。
そして、加藤洲本十二橋巡りで、舟に乗って水郷を巡ることもできます。
風流ですよね。水面をまじかに見ながらの舟渡りは、なかなか他では経験できません。
歴史は、昭和44年に開園された佐原に比べ、昭和27年から祭りを行っている潮来の方が、
かなり長いです。
それぞれに経営母体は異なりますが、とても近いですし、ともに協力して盛り上げて行こうという姿勢が伺えます。
時間に余裕がある人は、一日で二か所とも楽しむことは充分可能ですので、堪能してこられては如何でしょうか。
実は、佐原の方は、あまりまとまった駐車場がありません。そこで、潮来地域の駐車場に止めて、そこから佐原にも行くという裏技を使う人もいるくらいなんですよ。
「嫁入り舟やライトアップの日程や時間、スケジュールは?画像もチェック!」
嫁入り舟は、期間中なら毎週水曜日と、土曜、日曜日に見ることが出来ます。
水曜日は、11:00~の1回のみ。
そして、土曜日が、11:00~、14:00~そして、宵の嫁入り舟として、19:30~の3回です。
日曜日は、11:00~と14:00~の2回となっています。
この花嫁さん、正真正銘の本物なんですよ。演出ではありません(笑)
かつては、「ろ舟」といわれて、その水郷地域では、日常の交通手段でした。
そして、この「ろ舟」で、花嫁さんは、お婿さんが待つ岸まで向かってゆくのですね。
辿り着いたら、花婿さんが手を差し伸べて迎えます。
いや~映画でしか見たことも無いような光景ですが、それが現実にリアルに見られるわけです。
これは貴重ですよね。ちなみに、昭和30年頃までは、嫁入り舟は、普通に見られたそうです。
女の子のお子さんには見せて上げると、夢が広がるのではないでしょうか!?
そして、そんな花嫁気分を味わいたい方におすすめするのが、
手漕ぎの「ろ舟遊覧」です。もちろん、男性の方もOKですよ(笑)
こちらは期間中9:00~16:30まで毎日運航されています。
大人は1,000円、小学生は500円、小学生未満なら無料で楽しめますよ。
さらに土曜日のみですが、「宵のろ舟遊覧」もあります。
こちらは、お安くて大人500円、小学生以下は無料です。
さらに、夜になるとライトアップされ、園内は、いっそう幻想的な雰囲気に包まれます。
時間は、期間中毎日、18:30~22:00までです。
デートには、最高ですよ!
「水郷潮来あやめ園の駐車場やアクセスは?」
「水郷潮来あやめ園」の所在地は、茨城県潮来市あやめ1-5です。
なんと住所に「あやめ」が入っているのです。誰が決めたのか、なかなか洒落てますよね。
そして、潮来と聞くと、昭和世代の人は、橋幸夫さんのデビュー曲
「潮来の伊太郎をチョって見なれば~~」が浮かぶはずです。
そう『潮来笠』です♪
あの橋幸夫さんの歌い声がぴったりとはまりそうな、
郷愁あふれるJR鹿島線に揺られて「潮来駅」に着くと、そこから歩いて3分です。
都内や千葉県内からは、JR成田線で佐原まで来たらそこからJR鹿島線に乗り換えれば、
潮来駅には、11分で到着します。
また、水戸市内からなら鹿島臨海鉄道・大洗鹿島線を使って鹿島神宮でJR鹿島線に乗り換えて、
潮来駅まで10分です。
後述しますが、期間中は、「特急あやめまつり号」が臨時運行されますので、
都内や千葉の都心からも直通で便利ですよ。
車なら、東関東自動車道「潮来IC」から約10分です。
ただし、あやめ園専用の駐車場がありません。
そこで、一番止めやすいと思われるのが、「潮来ショッピングセンターアイモア」の屋上駐車場です。
ここが臨時駐車場になっていまして、場所は、潮来市潮来6065。250台駐車可能。駐車料金は無料です。
あやめ園からは、ちょうど潮来駅を挟んで逆側(東側)になります。徒歩10分です。
参照URL:http://www.city.itako.lg.jp/index.php?code=3120
また、都内からなら、高速バスを使うのもとても便利です。
八重洲口から、京成バスかJRバスが約10分間隔で出ており、「鹿島神宮行き」または「鹿島セントラルホテル行き」に乗れば、約1時間と少しで、「水郷潮来バスターミナル」に到着します。
ちなみに、上記以外に民間の臨時駐車場(500円)も数多く点在しているので、あまり駐車場には困らないと思います。
「特急あやめまつり号2019の時刻表は?画像も」
JR鹿島線
潮来のあやめ園は
本日満開です。
特急あやめまつり号も
走っていました。 pic.twitter.com/mO30BAmJYT— うさちゃん (@kumisan12345678) 2017年6月10日
JR東日本から、あやめ祭り佐原とあやめまつり潮来が開催される時期に合わせて、
「特急あやめまつり号」が臨時運行されます。
運行区間は、新宿駅から鹿島神宮までです。
洒落てますよね。
特急あやめまつり号
水郷 佐原の橋の上から。 pic.twitter.com/yGn9lC2m8A— うさちゃん (@kumisan12345678) 2017年6月10日
日程ですが、6月の最終土日を除くすべての土日、
つまり、2019年 6月 1、2、8、9、15、16、22、23
の合計8日間となっています。
1日に往復1便ずつです。
具体的な、時刻表は、
新宿8:29出発。秋葉原、錦糸町、船橋、津田沼、千葉、佐原、成田、潮来を経由して終点鹿島神宮には10:38に到着します。
約2時間半の旅です。
帰りは、鹿島神宮を15:29出発。行きと同じ停車駅を経由して経由して新宿に17:38分到着です。
料金は、乗車券に指定席券または、自由席特急券が必要になります。
新宿から佐原なら乗車券1,940円+指定席券1,860円で3,800円です。
通常ならば、3回は乗り換えなければならず、かかる時間も約3時間。
そう考えると、1日1便とは言え、直通は、便利ですよね。
「まとめ」
日本の初夏の花と言えば、誰もが思い浮かべるのが、ツツジやサツキが終わった後の紫陽花、フジ、そして、あやめ(花菖蒲)でしょう。
暑い夏が来る前に、赤やピンクのツツジたちが咲いたと思えば一転、紫、ブルー系の花々が所狭しと一気に咲き乱れて、街中を埋め尽くす感があります。
清涼感とどこか妖しい魅惑の花々。
そして、季節は、ジューンブライドです。
早苗の時期から本格的な夏を迎えるまでの間、この昔懐かしい日本の空気感を味わってみるのも
イイと思います。
幸せいっぱいの花嫁さんも是非見てきて下さいね!!