修二会(しゅにえ)は、世界文化遺産東大寺の二月堂で752年から毎年旧暦の二月に開催されている行事です。
地元ではお水取りと呼ぶことのほうが多いです。
大松明を振り回す派手なお祭と思われがちですが、民衆に代わって修行僧が本尊の十一面観音に、日ごろの懺悔をするというのが本来の目的です。
この記事では、修二会・お水取りの
・2020年の日程や時間
・籠松明と他の日の松明との違いは?どっちを見るのがおすすめ?
・おすすめ駐車場
・混雑状況や混雑回避方法
・おすすめの宿泊先
などをお届けします。
目次
修二会お水取り(東大寺)2020の日程や時間は?
修二会は毎年3月1日から3月14日まで毎日行われています。
お松明:3月1日~11日、13日(19時)、3月14日(18時半)
籠松明:3月12日(19時半)
お水取り:3月13日(午前1時半頃~)
参照元:東大寺 修二会
籠松明とは?他の日の松明との違いは?どっちを見るのがおすすめ?
籠松明とは3月12日のお水取りの日に用いられる一回り大きな松明です。
(お水取りは12日の深夜、正確には13日午前1時半ころ)
「竹送り」といって京都や奈良の様々なグループが修二会で使われる材料の竹を寄付します。
そして全部で200kg集められたフジヅルで籠をくくるのです。
籠松明と他の日の松明は長さと重さが違います。
籠松明:長さ8m、重さ70kg前後
他の日の松明:長さ6~8m、重さ40kg
本数は籠松明の日が11本。
その他の日は10本となっています。
さらに籠松明は
バランスを取るため、根が付けられている。
とのこと。
燃える前の籠松明と燃え静まった後の画像
東大寺修二会
こちらは明日の出番を控える籠松明です。 pic.twitter.com/VaSyOV74QQ— うめぞー (@shima_nata) 2018年3月11日
東大寺ニ月堂 修ニ会。8日の籠松明作り。園児達が籠松明作りを見に行きました。 pic.twitter.com/QX4SEVE8uo
— 東大寺学園幼稚園 (@tdjkids) 2019年3月9日
籠松明づくりの見学はなかなか羨ましいですね。
一般の人も見てみたい人は多いのではないでしょうか?
黒く焦げ上がった姿からもどこか荘厳さや迫力を感じるようです。
二月堂の裏手に水槽があり、その中に投じて火消しをしています。
どちらの観覧がおすすめ?燃えさしを後日もらえる?
結論から言うと、籠松明ではないその他の日のほうがいいでしょう。
動画を見比べていただけると分かりますが、遠くから見る限りだとそれほどお松明の見え方に差はありません。
【籠松明(大松明)の動画】
【その他の日のお松明の動画(2018年3月4日)】
加えて、12日の籠松明の日はテレビやニュースで大々的告知されている日なので、大混雑します。
火の粉を浴びたり、持ち帰ったりするのは至難の業となるでしょう。
「お松明をできるだけ近くに行って見たい」
「ご利益に少しでもあやかりたい」
という人は後述していますが、12日を避けてその他のお松明にしたほうがいいです。
また、燃え差し(燃え残り)を後日いただくこともできるようです。
場所は二月堂北側の休憩所入口前です。
【東大寺二月堂 修二会情報2】
☆お松明の杉葉の燃え差しを「災難除け」などの御守りとして欲しい方は、二月堂北側の休憩所入口前に用意して下さってますので🎶
(2016/03/12撮影) pic.twitter.com/Bj6hY7DlYR— 奈良朱雀ビジネス企画部 (@Cha2011Nara) 2016年3月14日
「観音様に恥ずかしくない行動で持ち帰りください。」
とあるので、籠松明の日に人を押し分けて我先にと拾いに行くのは観音様も顔を歪めてしまうのではないでしょうか?
修二会の時期に屋台はある?
宗教的な行事なので付近に屋台などは出ません。
とはいえ、見どころはやはり二月堂の舞台を松明が走るという光景です。
特に3月12日の大松明と14日の松明がいっせいに並ぶ両日は大混雑します。
お松明のおすすめの観覧場所は?
観覧場所としては、二月堂の真下の広場がベストです。
早めに行くと二月堂内から観覧することもできます。
おはようございます。奈良の朝はキリッと冷えてます。
昨日は東大寺修二会の聴聞に初めて参りました。間近にみるお松明の迫力と熱さに驚き、声明の響く堂内にこの世ならぬ空間を感じました。 pic.twitter.com/774XfUqXkT— 迷企羅‘めきら’大将 (@mekira_taisho) 2014年3月7日
日によって入場制限の時刻が変わります。
松明の燃え残りを持ち帰ると無病で過ごせるということから、終了後も人並みは途切れません。
修二会お水取り(東大寺)の駐車場は?穴場やオススメ駐車場は?
普段から二月堂には駐車場がありません。
奈良市内のコインパーキングなどを利用するのがベターですが、当然修二会の時期は混雑します。
どうしても車で行かれるなら、近鉄西大寺付近や近鉄新大宮駅付近には駐車場が多くあるので、そちらに駐車して、電車で近鉄奈良駅へ向かうのが良い方法です。
奈良ファミリーやミナーラといったショッピングセンターの駐車場なら停められる台数が多いです。
さらに3月12日の大松明の日の17時から21時には、東大寺付近は大規模な交通規制があり、奈良公園一帯は自動車が通行禁止になります。
それだけでなく歩行者にも規制があり、一方通行や通行禁止の道があります。
歩行者はまず東大寺大仏殿へ向かい、手向山八幡宮の鳥居の手前を左折して、奈良太郎と呼ばれる大きな鐘の横を通り、二月堂へ向かうコースしかありません。
この時期の夕方は、ほぼ全員が同じ修二会が目的なので、流れに沿って歩くのが一番良い方法です。
帰り道は、元来た道は歩けず、南へ回って手向山八幡宮の門の前を通ることになります。
修二会お水取り(東大寺)の混雑状況は?混雑を避ける方法は?
修二会が開催される二月堂の前の広場には3千~4千人が入れる空間がありますが、毎年3月12日には3万~4万人が訪れると言われています。
そんなふうに大混雑する修二会ですが、混雑を避ける方法があります。
修二会の松明は、12日と14日しか観られないと思っている方が多いのですが、実は3月1日から14日まで毎日開催されているので、毎日観られます。
なので、12日と14日を避けた平日なら、比較的すいている状態で鑑賞できます。
雨でも開催されるので、雨の日に行くと、驚くほどすいていることもあります。
さらに、12日以外は早めの時間帯に行くと、堂内に入れて、そのまま中から修二会を観ることもできます。
また、夜ということで、三脚を使った写真撮影をしたい方も大勢おられますが、その方々のために、第2拝観席西端区域という写真撮影専用のエリアが設けられています。
なお、14日は18時半開始、それ以外は19時半開始なので、18時を過ぎると松明を広場で観られない可能性が高くなります。
修二会お水取り(東大寺)におすすめの宿泊先(旅館やホテル)は?
修二会は夜の行事なので、宿泊先については、奈良公園付近にこだわることはありません。
3月12日や14日は、早くから予約で満室になるホテルが多いです。
奈良で贅沢をしたいという方なら、老舗の奈良ホテルを早めに予約することをおすすめします。
二月堂からも近鉄奈良駅からも近いという点では、春日ホテルもおすすめです。
しかし、夜に間に合えばいいという点では、奈良県内ならどこでも良いのではないかと思います。
そこでおすすめは、奈良県橿原市のカンデオホテルズ奈良橿原です。
こちらは2018年2月オープンと新しいホテルで、景色も良く設備も充実しています。
近鉄大和八木駅からすぐという立地で、二月堂の最寄り駅の近鉄奈良駅まで電車で1時間もかかりませんし、修二会の影響を受けにくいエリアなので、この時期にも大混雑することもありません。
ややマニアックですが、橿原市から奈良市へ向かうと、藤原京から平城京への遷都のような気分になれる奈良らしい体験もできます。
CANDEO HOTELS(カンデオホテルズ)奈良橿原(2018年2月OPEN)はこちら
まとめ
いかがでしたか?
お松明は12日以外もやっているので、混雑を避けるのであれば、その日を避けるといいです。
二月堂に駐車場はないため、電車利用も交えて駐車先を決めるといいでしょう。
宿泊先は修二会以外の観光も楽しむ予定を入れて決めると、多少遠くても気にはならなくなると思います。
日本の伝統行事をぜひ堪能してきて下さい。
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