塩素除去機能を付けられる三菱レイヨンクリンスイの浄水シャワーSK106とSY102。
原水と浄水の切り換えがあるか無いかの違いということは分かりますが、その他にどういった違いがあるのか?この違いを三菱レイヨンにも問合せてみました。
またコストパフォーマンスはどちらのほうがいいのかも考察してみました。
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写真と動画で見る外観と内部構造の違い
写真での違い
ヘッドの直径はあまり違いがないようですが若干右のSY102(切り換え無し)の方が大きいです。左のSK106は柄の持ち手部分が少しくびれているのが分かります。
下の画像を見ると、SK106は柄の長さが少し長いですね。
ちなみに重さはSK106本体重量:約210g、SY102本体重量:約184gとなっています。
中の構造です。SY102特別な造りは見られませんね。
SK106は切り換え構造が見られます。
【動画】水を出したときの違い
切り換え無しSY102
切り換え有りSK106W
三菱レイヨンに違いを聞いた結果
原水浄水切り換え以外の主な違いは以下です。
・カートリッジ容量(大きさ)が違う
・カートリッジ交換までの期間が違う
・SY102のカートリッジは「SD104-BL」にも使える(SK106のカートリッジだと併用できない)
カートリッジ容量(大きさ)が違う
カートリッジの大きさが違う理由は切り換えスイッチの有無に起因しています。
写真右のSK106(切り換え有)のカートリッジは中央に穴が空いたドーナツ上になっています。
中央の穴から原水を出し、ドーナツ部分で浄水を出します。
下の写真は原水にスイッチを押してあるので中央に穴が開いているのが分かります。
下の写真は浄水にスイッチを入れています。中央が塞がれ、横の穴が開きました。
非常にシンプルな構造ですね。
一方、下の写真左のSY102(切り換え無)タイプはドーナツの穴がなく、カートリッジ全体で常に浄水する形になっています。
穴が無い分、ろ材の容量が増えます。
それに加えてカートリッジ自体の大きさも一回り大きくなっています。
この大きさの違いが、カートリッジの持ち(交換時期)の違いにも影響しているわけですね。
カートリッジの大きさは違いますが「除去性能に違いは無い」とのことです。
カートリッジ交換までの期間が違う
両者の交換時期を比べてみると2倍違うことが分かります。
・SK106(切り換え有)ろ材の交換時期目安:2ヶ月(1個使用、1日8分使用として)
遊離残留塩素除去能力:4,000L(カートリッジ1個)
・SY102(切り換え無)ろ材の交換時期目安:4ヶ月(1日8分使用として)
遊離残留塩素除去能力:8,000L(カートリッジ1個)
これは先述したカートリッジの大きさによるものですね。
4000L分使わなくても2ヶ月で交換しないといけない?
ではSK106は遊離残留塩素除去能力の4000L分使わなくても2ヶ月で交換しないといけないのでしょうか?
三菱レイヨンの回答としては、
「SK106もSY102も一度水に通したらカートリッジ内の滞留水から雑菌が発生する恐れがあります。そのため、どちらも水に通さない期間が2週間以上続いた場合はカートリッジの交換を推奨しています。」
とのことでした。
また交換時期は目安、推奨であって、お客様で判断くださいとのことです。
交換の判断の仕方としては
・髪がギシギシパサパサするようになる
・塩素臭がする
などの変化が判断材料になるとのことです。
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SY102のカートリッジは「SD104-BL」にも使える(SK106のカートリッジだと併用できない)
SY102のカートリッジが「SD104-BL」にも使えるのは大きなメリットではないでしょうか?
SK106(切り換え有)は先述の理由でカートリッジの形と大きさが違うため、浴槽給水口に付ける浄水器「バスでピュアピュアSD104-BL」が使えません。
SK106を購入した人にとっては、2種類のカートリッジが必要になるわけですね。
結局ランニングコストはどちらがいいの?
2017年1月18日現在のAmazonの価格を比較すると、
・SK106(切り換え有)本体4830円
交換カートリッジ 2個入 SKC205W 1512円
ろ材の交換時期目安:2ヶ月(1個使用、1日8分使用として)
・SY102(切り換え無)本体2866円
交換カートリッジ 2個入 SYC202W 1649円
ろ材の交換時期目安:4ヶ月(1個使用、1日8分使用として)
単純に比べるとコストはSY102に軍配が上がりますが、SK106は原水と切り替えることができます。
つまりこれも単純計算ですが、SK106をSY102よりも安く使うには原水切り換えを使って2ヶ月分(4000L分)の浄水量を節約し、カートリッジ交換を2ヶ月以上引き延ばせればいいわけですね。
ただお風呂場の原水シャワーの使いみちを考えてみると、
・お風呂場の掃除
くらいしか私は思いつきません。他の利用方法がある人も当然いるかとは思いますが。
もし私のように原水シャワーの使いみちがお風呂場の掃除だけだとしたら?
頭や体を洗う際は全て浄水を使うとしたら?
シャワーを1分間使った場合の水量は一般的に12~16Lと言われています。(毎分20Lを超えるとシャワーヘッドが暴れるくらいの水圧水量になるとのこと。)
例として4人家族が全員毎日8分使うとすると
12L×8分×4人=384L。
1日で384L。
ではお風呂場の掃除で使うシャワーの量は?
お風呂掃除でシャワーから水を出している時間は浴槽以外の掃除も考慮して一回の掃除で10分くらいでしょうか?
仮に10分とすると、
12L×10分=120L。
月に3600Lということですね。毎日お風呂に入って掃除も毎日しっかりするという場合でしょうか。
この場合は4000Lに届きそうなので、原水に切り替えてSK106を使う価値は出てきそうです。
ただ結論としては、毎日お風呂掃除をしっかり目にやってお風呂掃除以外でも原水シャワーを使う人であれば切り換え式のSK106の方が交換コストを減らせそうですが、そうでない人はSY102のほうがやはりお得、と言えそうです。
それに交換コストの元を取ろうと、原水を一生懸命使うと、逆に水道代が多くなりそうな気もします。これでは本末転倒ですね。
まとめ
2種類のクリンスイ浄水シャワーの主な違いはカートリッジでした。
切り換え無しのSY102のほうがお得と言えそうな結論ではありましたが、
「浄水を使うのはもったいない気がする」
「原水にしてカートリッジの消耗を気にせずシャワーを使いたい時がある」
「浄水はヌメりやすい(塩素が抜かれて雑菌が増えやすくなっているため)」
という悩みも出てくるかもしれません。
そういったときに使い分けられると便利なことは確かです。
初めにSY102を使って特に上記のような点が気にならなければ、それを使い続ける。気になれば買い直す。という選択肢もありかもしれませんね。
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