夏休みの宿題で一番気合がいるのは、「自由研究」と「読書感想文」ではないでしょうか?
特に「読書感想文」については、毎年最後に残ってしまう、という人も少なくないと思います。
そもそも本を読むのが嫌いな人、本は好きでも感想文は苦手・・・という人もいることでしょう。
そして、読書感想文が苦手な人の中にはその題名(タイトル)が決められなくて最初からつまづいてしまう人もたくさんいますよね。
そこで今回は、読書感想文の題名を書く時の注意事項(かぎかっこの使い方や題名を書く場所など)や題名の具体例(入賞作品のタイトルも!)についてわかりやすくまとめてみました。
是非参考にしてみて下さい。
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目次
読書感想文題名のかぎかっこの使い方は?かぎかっこを使った題名の例も
読書感想文の題名の中でかぎかっこを使うとすれば、大きく3つのパターンが考えられます。
まず1つ目は、題名の中に「本の名前」が入るときです。
これは、最も多く使われるパターンだと思います。
私も読書感想文は大大大ッキライでした。本当に苦痛でしかありませんでした。
なので、題名も一番ありがちな「『〇〇』を読んで」という何の工夫もないし、工夫をしようともしませんでした。毎年必ずこの書き方で、変わるのは『』内の本の名前だけでした(笑&汗)
これではあまりに芸がないので、いくつか例を挙げましょう。
・『火垂の墓』に涙が止まらない
・『二十四の瞳』を読んだ私の瞳
・『坊ちゃん』と重なる僕
・二度と読みたくない『黒い雨』
このように『』の中に本のタイトルを書き、その前後に少し言葉をそえるだけであなたの思いや考えが、いきなり感想文の読者の目に飛びこみますし、どういうことだろうか、と読む前の期待感を抱かせることもできて大変効果的です。
2つ目は、題名の中に「作者」や「主人公」などの名前を書く時です。
例えば・・・
・『ディケンズ』に感謝
・『パレアナ』の生き方が好き
・僕のあこがれる『ファーブル』
どうでしょう。名前が入るだけで、あなたと作者や主人公との距離感が縮まった感じがしたり、あなた自身が作品の中に入りこんだようにも感じます。
感想文を読む先生も、たとえその本を読んだことが無くてもあなたの存在を通してその作品に近づけた気がするのではないでしょうか。
最後は、題名の中に本の中に出てくる文章やセリフが入るときです。
例えば・・・
・『みんなちがって、みんないい』が心から離れない
・『君は、ひとびとの心の中に永遠に生き続けるだろう』の意味とは
・『産んでくれてありがとう』と言える幸せ
ときに、本の中の印象に残ったセリフを一言書くだけで強れつなインパクトがあります。そして、そのセリフをテーマにするだけで感想文もかけてしまうこともあるのですよ。
題名を書く場所は上から何マス?枠外の書き方は?
題名を書く場所は、原稿用紙の一行目の上から3マスをあけて4マス目からが良いでしょう。
学校で宿題として出される読書感想文の場合は、原稿用紙内に書くことがほとんどですが、コンクールなどに応募する場合は、原稿用紙の枠外に書くことや専用の別紙に題名と名前を書くように指定されることもあります。
枠外の場合は、題名だけを書くよりは、『』をつけてその中に書く方がより分かりやすくていいですし、ただ題名だけ書くよりも丁寧な印象が持たれて良いでしょう。
やはり、感想文を書くからには誰かに「読んで頂く」そして「評価をして頂く」ことへの感謝の気持ちを持ちたいものです。
題名が長い場合は?タイトルを2行にするときのルールは?
場合によっては、題名が長くなってしまうことがあります。
そして、最初の1行に書ききれない場合は、2行に渡って書いても構いません。
その場合の注意点として、一行目より1マス下げて、つまり5マス目から書くようにすると見え方がキレイです。
あるいは2行目もある程度長くなるなら下詰め、つまり一番最後の文字が2行目の最後に来るように計算して書くという方法をとっても構いません。
読書感想文の題名の例は?入賞作品のタイトルをチェック!
それでは最後に具体的な題名の例をもう少し挙げてみることにしましょう。
その前に題名を考える上で参考になることを少し書きますね。
題名は、先ほども書きましたがあなたの感想文を先生が読むときに「これは面白そうだ」と期待感を持ってもらえると良いと思います。
そのためにも、あなた自身の何らかのメッセージを込めるように心がけて下さい。
例えば、「その本を読んで気がついたこと」、「学べたこと」、また「これからこうして行こうと目標ができたこと」、「他の誰かに教えてあげたいと思ったこと」、「主人公に語りかけたり伝えたいこと」、そして「どういうこと??」と読み手に疑問を持たせるのも良いでしょう。
それでは、具体例を読書感想文コンクールの入賞作品から見て行きましょう。
「その本を読んで気がついたこと」「学べたこと」の例
・「ゆめの力」ってすごい!
・人生の面白さ
・みんな、みんなつながっている
・障がいがあっても
・私にできること
・人との出会いを大切に
「これからこうして行こうと目標ができたこと」の例
・きらきらと輝いて生きるために
・できないでなくできる方法をさがすために
・夢を追い続けて
・その人の世界によりそう
・ぼくは伝える
・ぼくが味方になる
「他の誰かに教えてあげたいと思ったこと」の例
・命の重さ
・社会がつくりだす障がい者 社会がなくす障がい者
・支え合うこと
「主人公に語りかけたり伝えたいこと」の例
・頑張れメイさん 頑張れわたし
・昇兵に教わったこと
「「どういうこと??」と疑問を持たせる」の例
・この本を読んで僕が考えたこと
・引き算から足し算へ
・私の本当の一番
・ひいばあちゃんが泣いた
・思うだけで
これらは、ほんの一例にすぎません。
他にもその本の作者に向けた疑問や感謝、共感のメッセージでも良いでしょうし、お父さんやお母さんに向けた言葉にしてもいいかもしれません。
動物が登場する話なら家のペットに向けて書いてもいいのかもしれません。こうでなくてはならない、というものはないので自由な発想であなたらしいタイトルを考えてみて下さい。
まとめ
読書感想文の題名は人で言えば「顔」の様なものかもしれません。
人は人と会ったときまず顔を見ますよね。その表情から相手の調子が良いのか逆に機嫌が悪いのか、などいろいろその状態を読み取って想像することが出来ます。
題名も同じでまずこれを読むだけであなたが何を言おうとしているのか、何を考えたのかなど大まかな内容やそこに書こうとしている方向性の様なものが伝わります。
そして、そのままの内容でもいいですし、実は思ったことと違った意味だったと読む人をおどろかせても面白いと思います。
感想文が苦手という人も、同じ書くのなら楽しんで書くようにすると、きっとあなたの想いが読む人にも通じると思いますよ。
頑張ってくださいね!!
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