＜市長（町長）の高校入学式祝辞のポイントや注意点＞

　・自治体の代表者として、地域の歴史、社会貢献などの話題を盛り込む
　・市長（町長）という立場上、あまりくだけた言い回しは避ける
　・新入生へのお祝いの言葉と激励の言葉を盛り込む際にはモラルについて考える文面を
　・保護者へのお祝いの言葉を盛り込む際には子供の自立・独立について考える文面を
　・高校（校長先生、担任の先生など）へのお願い事には「相談」できる環境作りを
　・当日の挨拶を述べるときは強弱をつけて、生徒が飽きないように配慮する

春の気配もようやくととのい、草木の緑が美しく映えるこの佳き日に、○○県立○○高校に入学された新入生の皆さん、本日はご入学誠におめでとうございます。
夢や希望に胸を膨らませながら、高校生としての第1歩を踏み出した皆さんですが、中学生だったこれまでとは異なり、多くのことを自分で考え自分で解決する道を探していかなければなりません。
高校生としての1歩は大人になる準備を始める1歩にもなるわけですが、それだけに早々に背伸びをした行動を取ることのないよう、高校生として恥じることのない、モラルある行動を心がけていただきたいと思います。
大学、専門学校、就職など、進む道がどこにあっても、この○○高校で学んでいくことは基礎となります。
また、部活動や委員会活動など、学業以外での人との関わりや目標に向かう努力も、社会に出たときに必ず役に立ちます。
これから始まる3年間が楽しく充実した高校生活でありますよう期待しております。
さて、皆さんはこの○○市に縁のある●●●●という人物の偉大な功績について知っているでしょうか。
●●●●は・・・・・・（偉大な功績や歴史について手短にまとめる）
この先、様々なことで壁にぶつかることがあるかもしれません。
そのようなときには、●●●●が故郷と自身の夢のために培った努力とあきらめない姿勢を思い出し、精進していただきたいと思います。
※参考にする歴史上の人物がいないときは、地域の名所や特徴のある地形などを紹介するなど、○○市（○○町）に愛着を抱いてもらえるようなエピソードを盛り込んでみる
また、保護者の皆様におかれましては、本日はお子様のご入学式を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
義務教育を終え、ほっとひと息つく暇もなく、高校という新たな道を進む我が子に、喜びの反面、多少なりとも不安を感じられていることでしょう。
体も大きくなり、力でも劣ってしまうほど、最も勢いのある年齢に差し掛かってくるわけですから、これまでのご苦労とは異なり戸惑うこともあるかもしれませんが、広く大きな心で受け止め、自立を促し、幼い頃と変わらぬ愛情を持って接していただければと思います。
結びに、校長先生を始め諸先生方には、壁にぶつかる生徒の異変を逃すことのないよう、相談しやすい環境作りと、未来を担うこの若き青年達への健全なる教育に尽力を尽くしていただきますようお願いし、祝辞の言葉とさせていただきます。

　＜来賓の高校入学式祝辞のポイントや注意点＞

　・新入生へのお祝いの言葉と激励の言葉を盛り込む
　・保護者へのお祝いの言葉を盛り込む
　・高校（校長先生、担任の先生など）へのお願い事を述べる
　・市長(町長)の後なので、短めにシンプルな内容で生徒が飽きないように配慮する
　・PTA関連以外の来賓者は外部の立場なので、招かれたことへの謝礼を加える

【来賓の高校入学式祝辞例文】

ご指名によりまして、甚だ恐縮ではございますがひと言お祝いの言葉を申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
また、保護者の皆様におかれましても、お子様のご入学の日を迎えられましたこと心よりお喜び申し上げます。
さて、本日より○○高校で貴重な青春時代を送ることになる皆さんに1つお願いがあります。
学習面はもちろんのこと、部活動等の課外活動や、学校行事など、高校生だからこそ味わえる日々の出来事を大事にし、それを見守ってくれる家族や先生方、友人に感謝することを忘れないでください。
充実した高校生活を送るための大きなポイントになります。
高校生ともなれば、これまでよりも1人で出来ることが多くなります。
ですがそこで勘違いをしないでください。
すべては周囲のみなさんのサポートがあるからこそであって、そこに感謝を忘れる者は脱落してしまうことを心しておいてください。
この○○高校の生徒として、良き伝統を守り、たくさんの思い出を作って人生の大切な基礎をしっかりと作り上げてください。
最後になりましたが、先生方および学校関係者の皆様、本日はこのような席にお招きいただき誠にありがとうございます。
このたくさんの才能と可能性を持った若い芽を摘むことのないよう、そしてここで送った青春時代が悔いのないものとなるよう、精一杯支えてくださいますようお願い申し上げまして、お祝いの言葉に代えさせていただきます。
本日は誠におめでとうございました。

　＜PTA会長の高校入学式祝辞のポイントや注意点＞

　・新入生へのお祝いの言葉と激励の言葉を盛り込む
　・保護者へのお祝いの言葉に加え、PTA活動への協力のお願いを盛り込む
　・当日の挨拶を述べるときは強弱をつけて、生徒が飽きないように配慮する

【PTA会長の高校入学式祝辞例文】

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
本日、晴れてこの○○高校の門をくぐり、○○高校の生徒としての一歩を踏み出しましたことに、PTAを代表しまして心からお祝い申し上げます。
今、たくさんの希望と期待を胸に、凛とした姿で前を向いている皆さんの顔を見ていると、自分の青春時代を懐かしく感じます。
高校生活では、学業や課外活動を大いに楽しみ、充実したものとなるように何か目標を持って過ごしてください。
この○○高校は、○○県の中でもめずらしい学習カリキュラムが用意されています。
まずはこの1年生の間に基礎を学び、自分の興味のある分野や進学する道を探し、それに見合ったカリキュラムを選んでください。
他の高校にはない特性をしっかりと活用してくださいね。
そして、行き詰ったときには先生方の助言をよく聞き、時には友人、時には家族にしっかりと相談しながら、ひとりで抱えないようにしてください。
そして、今日のドキドキしている気持ちを忘れず、いつでもフレッシュな気持ちでいろいろなことに挑戦していってください。
PTA活動で校内にお邪魔した際には、充実した顔の皆さんを拝見できることを楽しみにしています。
また、保護者の皆様、本日はこの春の佳き日にお子様のご入学を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。
○○高校PTA活動としては、微力ではありますが子供達の高校生活が少しでも円滑に、そして安全に過ごせるよう尽力を尽くしております。
PTA総会は年に１度だけとなっております。
可能な限り大きなご負担はおかけしないよう工夫していきますので、ご協力のお声かけの際には、どうかご協力の程宜しくお願い申し上げます。
以上で、PTAを代表しまして新入生歓迎とお祝いのご挨拶とさせていただきます。

　＜校長の高校入学式祝辞のポイントや注意点＞

　・新入生へのお祝いの言葉と歓迎の言葉を盛り込む
　・保護者へのお祝いの言葉を盛り込む
　・来賓者への謝礼を盛り込む
　・学校代表者として、学校の歴史や特徴などを引き合いにする
　・当日の挨拶を述べるときは強弱をつけて、生徒が飽きないように配慮する

【校長の高校入学式祝辞例文】

日差しも和らぎ春の暖かさが増す今日の日に、この○○高校に●●●名の新入生を迎えることができました。
ご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、第＊＊回入学式を無事に挙行できますことを心より感謝申し上げます。
さて、新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
皆さんが数ある高校の中からこの○○高校を選んで新たな門出に立ったことに、喜び、感謝し、歓迎しております。
本校では、校訓の中にある通り「絆」というものを大事にしております。
人と人との絆は、当たり前のようにしていると気がつかずに3年間を過ごしてしまいます。
まずは今、隣に座っている人、今日からクラスメイトになった人、担任との出会いを大切にしましょう。
更に範囲を広げれば、科目ごとの先生、隣のクラスの生徒、先輩やこれから来る後輩、部活動の仲間、購買で昼食を渡してくれる販売員も皆、「絆」でつながっている大切な人達です。
そして、この○○高校を囲む雄大な自然もまた、皆さんを大きく成長させるために最適な環境を提供してくれています。
すべての「絆」に感謝する心を大切に、高校生としての本分を忘れることなく自分の可能性にチャレンジし続けてください。
ところで皆さんは、この○○高校の一番の特性を知っているでしょうか？
他にはない学習カリキュラムを備えていること、部活動が盛んなこと、学園祭が町をあげての大規模なものになること。
これらは私たちの自慢でもあり、伝統でもあるので、学校案内のパンフレットにも大きく掲げられていたことでしょう。
実は、これだけでなく、パンフレットには掲載されていない大きな特性があるんです。
それは「個性を尊重する」ことです。
先輩方の姿を目にしたことがあるでしょうか？制服の着こなし方が様々ではなかったでしょうか。
もちろん、一定のモラルや高校生としての身だしなみ、ふるまいは守る必要はあります。
それに達していない場合は注意も必要です。
ですが、高校生としてなんら問題のない範囲であれば、その個性を大事に見守っていこうと考えているのが、この○○高校の特性なのです。
なので、ベストは必ず着用しなければならない、靴下は何色でなければならない、髪の毛は染めてはいけない、というような細かい規則なないのです。
「個性を尊重する」ことは外見だけでなく、考え方にも共通しています。
個性的な意見を述べることで、反対されたり意見されることもあるかもしれませんが、学校側としては、多様な考え方があるということを認識する為にとても大切なことです。
言わずに後悔することなく、言って1ミリでも何かに届けばという思いで、たくさんの個性をぶつけてください。そして何かを変えてください。
皆さんの「個性」を楽しみに待っています。
ご挨拶遅くなりましたが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学誠におめでとうございます。
大事なお子様を本校でお預かりすることになるわけでございますから、教員一同、責任を持って日々の教育活動に勤しんでまいります。
ご家庭におきましても、お子様の変化を十分に気にかけ、何かあったときには広く温かい心で受け止めていただきますようお願い申し上げます。
結びに、2019年春、我が○○高校新入生●●●名の健やかな成長を祈念して、校長より祝辞とさせていただきます。