春になると新しい門出を祝う機会が多くなります。
とても喜ばしいことですよね。
特に、小学校の入学式では、わくわくドキドキしながら真新しいランドセルを背中に背負う初々しい姿を見るとかわいらしくて顔がほころんでしまいます。
ただ、その入学式に出席する市長(町長)や来賓の方々、PTA会長にとっては1つだけ悩んでしまうことがありますよね。
そうです!!
祝辞を述べるための挨拶文を考えなくてはならないのです。
1度きりならまだしも、役割を担っている期間、毎年述べるとなると更に悩みは尽きません。
そこで今回は
小学校の入学式で祝辞を述べる市長(町長)&来賓やPTA会長の感動される挨拶例文をはじめ、書き方のポイントや注意点について紹介していきたいと思います。
祝辞の挨拶を考える上で、ぜひ参考にしてくださいね!!
目次
小学校入学式祝辞丨市長(町長)の感動される挨拶例文!書き方のポイントや注意点は?
市長(町長)は、その自治体の代表者となります。
なので、同じ日に同じ自治体の中でいくつかの小学校で入学式が行われることも常です。
そのため、副市長(副町長)や教育委員会などから「市長(町長)代読」として挨拶に来られることもあるでしょう。
いずれにしても「市長(町長)」としての祝辞なので、次のようなポイントや注意点に配慮して挨拶文を考えましょう。
<市長(町長)の小学校入学式祝辞のポイントや注意点>
・自治体の代表者として、地域との関わりなどの話題を盛り込む
・新入生へのお祝いの言葉はわかりやすく、激励の言葉も盛り込む
・保護者へのお祝いの言葉は丁寧に
・小学校(校長先生、担任の先生など)に児童を託すことへのお願い事を述べる
・冒頭には春の言葉で温かさと新しい門出を祝う気持ちを表現すると流れを作りやすい
・新一年生は集中力が続かないこともあるので、固すぎたり長い文面は避ける
以上のことを踏まえて、例文を紹介してみましょう。
【市長(町長)の小学校入学式祝辞例文】
暖かい春の日差しが降り注ぐようになった本日、○○小学校へ入学するみなさんに○○市を代表しまして、○○(市長の名前)よりひと言お祝いの言葉を申し上げます。(代読の場合は「○○市 市長の○○のお祝いの言葉を代読させていただきます」など)
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
今日からこの○○小学校の一年生ですね。
新しいお友達ができたり、今まで知らなかったたくさんのことを学んだり、おいしい給食を食べたりと、わくわくどきどき、楽しみなことがいっぱい待っています。
特に○○市では、新しく始まる英語教育に興味を持ってもらおうと様々な取り組みを考えています。
面白い・楽しいと思ったことはどんどん学びましょう。
そして、苦手だなと思ったことにも積極的にチャレンジして、それを乗り越えることの喜びを感じてくださいね。
ぜひ、この小学校で多くのことを学び多くのことを吸収して、素晴らしい6年間となるように1日1日を大切に過ごしていってください。
次に、保護者の皆様におかれましても、本日の良き日にお子様の晴れの日を迎えられましたことを
心よりお祝い申し上げます。
新しい生活の中で、慣れない環境に少しの戸惑いや不安を感じることもあるかもしれません。
ですが、この○○小学校にはいろいろなことを優しく教えてくださる先生方や上級生がたくさんいます。
また、地域の皆様の力も借りながら一丸となって子供達の成長を見守っています。
ご家庭におかれましても、お子様の日々の成長を大切にしていただければと思います。
また、校長先生をはじめ、諸先生方におかれましても、子供達がのびのびと笑顔の絶えない学校生活が送れるよう、努めていただきますようお願い申し上げます。
最後になりましたが新入生のみなさんのご多幸と健やかな成長を祈念して、市長の挨拶とさせていただきます。
小学校入学式祝辞丨来賓の感動される挨拶例文!書き方のポイントや注意点は?
さて、次に入学式に出席された来賓の方々を代表して祝辞を述べる場合のポイントや注意点をまとめていきましょう。
まず、小学校の入学式に来賓として招待されるのは、PTA会長をはじめとする役員の方々や、自治会の役員の方々、公立小学校であれば近隣の幼稚園や保育園の園長先生などが出席されることもあります。
今年度の春、我が子の小学校入学式で来賓の方々を拝見したときには、卒園した幼稚園の園長先生が出席されていました。
来賓代表の祝辞を述べることがありませんでしたが、お姿を目にしただけでなんだかうるっとしてしまいましたね。
話を戻しましょう。
来賓の方々の中にはPTA会長やPTA役員の方々がいらっしゃるかとは思いますが、PTA会長は「PTA会長としての祝辞」を述べることも多いので、次項で改めて紹介しようと思います。
となると、来賓の代表として祝辞を述べることになるのは、自治体の教育委員会の方や、自治会の役員をされているような方になることが多いでしょう。
これらを踏まえた上で、ポイントや注意点をまとめてみます。
<来賓の小学校入学式祝辞のポイントや注意点>
・新入生へのお祝いの言葉はわかりやすく、激励の言葉も盛り込む
・不安になるような表現を避ける
・保護者へのお祝いの言葉は丁寧に
・新一年生は集中力が続かないこともあるので、固すぎたり長い文面は避ける
・PTA関連以外の来賓者は外部の立場なので、招かれたことへの謝礼を加える
以上のことを踏まえて、例文を紹介してみましょう。
【来賓の小学校入学式祝辞例文】
僭越ながら、来賓者を代表しましてお祝いの言葉を申し上げます。
新入生のみなさん、本日はご入学おめでとうございます。
新しいランドセルを背負って小学校の門をくぐるみなさんの姿がとても眩しく見えました。
いよいよ今日から○○小学校での生活が始まりますね。
みなさんが楽しみにしていることはなんですか?
国語や算数など勉強をたくさんできること、休み時間にお友達と遊ぶこと、おいしい給食を食べること。小学校にはたくさんの楽しいことがあります。
先生の話をよく聞いて、たくさん勉強して、たくさん遊んで大きく成長していけるように祈っています。
保護者の皆様、
お子様のご入学誠におめでとうございます
。
大切に育ててきたお子様が、本日の晴れの日を迎えられたことに感動されたことでしょう。
これからも優しく見守り励ましながら、お子様に寄り添っていただければと思います。
最後に、校長先生をはじめ学校関係者の皆様、本日はこのような貴重なお祝いの席にお招きいただき誠にありがとうございます。
未来を担う子供達の成長を託すにあたり、
大変なこともあるかとは思いますが、どうか大きな心で温かく見守り、
時に厳しく指導しながら健全なる教育に努めていただきますようお願い申し上げます。
甚だ簡単ではございましたが、以上を持ちまして祝辞の挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございました。
小学校入学式祝辞丨PTA会長の感動される挨拶例文!書き方のポイントや注意点は?
最後に、PTA会長の祝辞についてまとめていきましょう。
PTA会長は小学校関係者の代表として新入生やその保護者にお祝いの言葉を述べることになります。
任期の間に何度入学式を迎え、祝辞を述べることになるかはそれぞれですが、できるだけ前年に使用した挨拶文を使わないように気を配りたいものです。
では早速、PTA会長としての祝辞のポイントや注意点をまとめていきましょう。
<PTA会長の小学校入学式祝辞のポイントや注意点>
・新入生へのお祝いの言葉と歓迎の言葉はわかりやすく簡単にまとめる
・学校関係者の立場として、小学校が楽しい場所であることを例を挙げて表現する
・保護者へのお祝いの言葉は丁寧に、PTA活動への協力のお願いもそれとなく加える
・新一年生は集中力が続かないこともあるので、固すぎたり長い文面は避ける
以上のことを踏まえて、例文を紹介してみましょう。
【PTA会長の小学校入学式祝辞例文】
新1年生のみなさん、ご入学おめでとうございます。
みなさんが入学することを今日のこの日まで心待ちにしていました。
小学校では、初めてのことがたくさんあると思います。
だからわからないと感じることもたくさんあるでしょう。
けれど、心配しないでください。この○○小学校にはたくさんのことを教えてくれる先生たちや、やさしいお兄さんお姉さんがいっぱいいます。
わからないことはどんどん聞いて、どんどん覚えて、家に帰ったら家族のみんなに教えてあげられるようになってくださいね。
それから、この○○小学校では、秋になるとみんなで芋堀りをしています。
掘った芋で食べる焼き芋は本当に美味しいですよ。楽しみにしていてくださいね!!
さて、保護者の皆様、
本日はお子様のご入学を迎えられましたこと、心よりお喜び申し上げます。
毎日の宿題や整理整頓、早寝早起きの習慣づけなど、ご家庭でのサポートもまだまだ必要な時期です。
大変なこともあるかとは思いますが、どうか温かく見守り続けてあげてください。
また、○○小学校のPTAでは、先生方をはじめ保護者の皆様や地域の皆様のご協力のもと、子供達の安全やのびのびとした成長の手助けになるよう日々の活動を行っております。
たとえば、月に1回の集団下校では、PTA役員をはじめ、多くの皆様にご協力いただきながら子供達が安全な登下校を行うことができているかを確認したり、上級生と下級生の交流を通じて協調性の基礎を学べるような環境づくりを努めるなど、学校と地域が一体となって取り組んでおります。
保護者の皆様におかれましては、お忙しいとは存じますが
PTA活動へのご理解・ご協力をいただきますようお願い申し上げます。
最後となりますが、子供達が笑顔で楽しい小学校生活を送れるようお祈りしまして、お祝いの挨拶とさせていただきます。
まとめ
いかがでしたか?
市長(町長)、来賓、PTA会長、いずれの挨拶にも共通して言えることは
小学校1年生へ贈る言葉は
「わかりやすく、やわらかく、学校は楽しいところだということを表現する」
ということですね。
小学生になったからといって、突然難しい言葉を並べて長々と話しても心に留まるものはありません。
つい先日まで幼稚園・保育園に通っていた園児だったということを頭に入れながらも、少しお兄さんお姉さんになったんだという自覚も感じさせるような言葉がちょうど良いのかもしれませんね。
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